2006年 小さなバイクの大きなお祭り  
      DE耐 参戦記
毎年の恒例となっているツインリンクもてぎで開催されるDE耐。 もうプロップマンからのエントリーは恒例に

なっている。  2005年ほど綿密にミーティングなどは行わなかった。  各ライダーがもう経験者だし

マシンの仕様も大幅変更はしない予定だったから。



昨年仕様はボア58×47.2mmの124CC仕様。 今年もそれを更に煮詰めて行こうと思っていました。

が、  意外な盲点に気が付いた。 DE耐のレギュレーションはもともと排気量は124CCまでで

クランクケースの加工は禁止だったはず。

でも他のチームの話を聞くとクランクケースのボーリングをしていると・・・・

ツインリンクもてぎに問い合わせると、前はそう書いていたが今はクランクケースの加工は禁止とは

言っていないです。と  



「掘ってしまえ♪」







なにせオフセットクランクを作るのが非常に大変で、精度の問題や強度の問題がまだ完全にクリアして

いなかったから、出来れば59×45mmで124CCを作りたかった。

これならクランクのストロークはノーマルクランクのままだから。

強度、精度的には100パーセントでは無いが作るよりは少し良い。

そしてクランクケースのボーリングをしてシリンダースリーブを作り直し 新しい124CCを作成した。

初走行はもてぎの走行会だったが、なんとも微妙な感じ。  その後鈴鹿にもっていき色々と試したが

イマイチ・・・   ショートストローク過ぎたか・・・と頭によぎった。


このストローク比だとせめて2気筒は欲しい。

フライホイールを重くしたり、点火タイミングを変えたり、エアファンネルを伸ばしたり色々試したが

7000RPMのフラットな特性が変えられない。

ギア比をロングにすればするほどその症状が顕著に現れる。

ミニコースなら良いかも・・・  でも本コースのレースではトルクが薄すぎる。

最終的にもてぎの練習が全て終わってから判断したが、この仕様はやめ。

ダメな物にいつまでもすがっててもしょうがない。 昨年仕様の更に耐久を上げパワーも上げる

仕様を今から作ると言ったのが2週間前。

昨年のデータがあるので作成に時間がかかるとは言え、手順は踏んでいるので不安は無かった。

何とか決勝前には間に合わせ、慣らしまで終えた状態でもてぎに持ち込んだ。



今回のDE耐は申し込みしてから抽選でした。 昨年は電話による予約でしたので早めに電話が

繋がれば出れる出れないはその場で決定だったのでマシン作成もそこからスタートでしたが

今年は抽選結果待ち。  もっと早く抽選してくれるなら良いんだけど遅いよ。遅すぎ。

5台申し込んで受かったのが2台・・・2台・・・  

この怒りと悲しみをどこにぶつければ良いか悩みつつ  下がってしまったモチベーションを保つのに

苦労していました。

とりあえず金曜の3耐が急遽決まって、エントリーしませんか?とアナウンスされたが


1台だけイヤイヤ出ますかぁ。  と合計で3台が出る事に。


なんだか取ってつけたようなイベントでしたので(それでいてエントリー料が高い)

出る気無しでした。 私も長谷川さんとエントリーする予定でしたが落ちてしまったので完全に

「監督業」に徹する事にしていました。




所が・・・ 4月も真ん中 仕事の都合で 広島にいた途中。   一緒に行ってた佐野の携帯が鳴り


DE耐の再抽選が受かったと!! 


2台キャンセルがあったようでもう一度抽選をしたらしいんですが運良く?もう一台が日曜エントリーが

出来ました。  長谷川さんは出れないとかわいそうなので坪川チームに組み込んでしまったので

あまっているライダーを考え 「斎藤さん」 「ゆーすけ」 「佐野」 「俺」 の4人で決定した。

マシンをどうしようか!  斎藤さん:「 すごいの作ろうぜ!!」 俺;「間に合わないって!」

昨年のひよこチームが使ったXR100、通称キャバクラ号があまっていたので、それ使おう。


急遽エンジンパーツを発注して、クランク、シリンダーを作り直し 124CCエンジンを作成。

とにかく時間が無かったので外装、足回りはそのまま。

時間もあるし、新しく作る車両も無いし今年は少しゆっくりだな。なんて思っていたのがバタバタの

レースになってしまった。

出来たのがNEWキャバクラ号       
日曜組



新しく外装をリニューアルしたハヤブサ号  
日曜組



昨年のマシン05鉄筋号           
土曜組





昨年のマシンそのままカモメ号       
金曜3耐組



こんな感じで4台が決まりました。



金曜には3耐と土曜、日曜組の練習走行があり、そこでマシンの最終チェック、燃費計算などを

行いましたが、ライダー交代を行って走行していた為、満足なタイムは出せず。



エリック号の交代時にはオイルホースが抜け、オイル全抜け。  幸いコース上にはもらさないで

アンダーカウルで受け止めていましたが、ピットロードで垂れ流してしまいました。(ごめんなさい)


原因はブレーキング時にブレーキホースのたるんだ部分がオイルホースの金属バンドを

すぽっと抜いて来てくれたようです。 ありえねー


慌てて直し、全車ホースバンドをワイヤリングをしてその日の練習は終了。


午後から3耐が開催されましたが、ちょうど車検やら受け付けやら重なっていて

車検場で並ぶこと1時間以上。

3耐なんて見る暇もありません。 こういうスケジュールを見ると3耐の扱いが悪い事が良くわかる。

誰も注目出来ない状況でレースをやってたら参加する側も見る側もおもしろくありません。

この辺はやるならやるでしっかりしてもらいたい部分ですな


そんなこんなで受付、車検が終わり、 今日出た問題点を対策して、終わり。

対策といってもそんな大変な物ではないので早々に終わらせて

作戦会議。  


耐久レースはとにかく、作戦も重要です。 プロップマンでは作戦をかなり重要視しています。


チーム全体で勝ちを狙わないとレースでは上位にいけません。

あーでもないこーでもない・・と 少ないデータでの作戦なのでどうしても結論が出ません。

最終的に決めたのが走りながらデータ計算して都度作戦変更!


それしか無い。  作戦会議もそこそこに今日は早めに寝ようっと。


この日は宿を予約してあったので私だけは宿で寝ました。 



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